【改】33歳 酒好き女の妊娠出産・育児記

「酒好き女の妊娠記」改、「妊娠出産・育児記」として書いていきます。

【保存版】乳腺炎にならないために。そしてなってしまった時の闘い方

乳腺炎、母乳で苦しんだ2ヶ月間。

産院、母乳育児専門の助産院、ネット、そして友人家族といった「母親」である先輩たち。様々な人に助言を求めた。

ここでは「わたしが欲しかった情報」をまとめておく。

乳腺炎対策は「○○派」などといった流派によっても諸説あるし、その人の体質による部分もある。なのであくまでも事例として見てもらえればと思う。

 

【食べ物】

乳腺炎というとまず助言されるのがこの部分だと思う。

脂質や糖分が多い食べ物を食べるとおっぱいは詰まる。食べ物制限で厳しいのは桶谷式で、これに従おうとするとかなりの制限がでてくる。

肉なら鶏肉(むね肉)、魚なら白身。根菜を中心とした野菜をメインにし、脂分は徹底的に避けていく。

わたしも最初食べ物制限を行ったが、どんどん体力が失われて行くような気がしてしまった。母乳を出すということは相当なカロリーを使うこと。産後身体が一生懸命回復しようとしているときにそれはわたしのとってはストレスでしかなかった。

 

食べ物に関していえば重要なことは「よく噛んで食べること」そして「脂質や糖分が多い食べ物は日中に食べること」である。

これさえ守っていれば、過度な食事制限はする必要はないと思う。

まぁトンカツやケーキ食べ放題といった明らかに「血液どろっとしそうなもの系」は避けたほうがいいとは思うが…

どうしてもトンカツを食べたいのであれば、日中に、そしてカラシをたっぷりつけて食べることと、とのアドバイスをうけた。母乳は血液。代謝が高ければ詰まりにくくなる。

わたしは少しだけ食べ物に気をつけ、あとは友人から教えてもらった母乳を詰まりにくくするお茶を飲んでいた。

母乳つまり・しこりハーブティー|AMOMAミルクスルーブレンド

多くの水分をとることは乳腺炎予防によって重要だ。また身体を冷やすことも良くないのでできたら温かいお茶を。

わたしはこのお茶を毎日1.5から2リットルくらい飲むようにしている。

効果がどの程度あるのかはわからないが、これを飲み始めてからはまだ一度も詰まっていないのは確か。お守り代わりに断乳するまでは飲み続けようと思っている。

 

とある助産師さんによると、「根菜や野菜を食べると母乳は甘く、肉や甘いものを食べると母乳は苦くなる」という。

たしかに乳腺炎の時の母乳は味が違く、しょっぱかった。そして家族皆がわたしのいる部屋が「青臭いようなにおいがする」と言っていた。

食べたものや健康状態が母乳にはモロにでるのである。

 

【飲ませ方】

乳腺炎予防として「様々な角度から飲ませましょう」という情報をよく目にする。

飲み残しがあるとそれが乳腺炎の原因になる。なのでこれは正しいと思うのだが、わたしの場合角度を変えることで赤ちゃんの飲みが悪くなり、変に詰まるということが起こっていた。

赤ちゃんが飲みやすいベストな角度からたっぷり飲ませ、残りの部分は後でマッサージで出してしまおうというくらいの軽い気持ちでいたほうが楽だと思う。

 

角度より重要なのは「乳輪までしっかり赤ちゃんの口に含ませる」ということ。

大きなお口で赤ちゃんにしっかりと飲ませるのだ。浅吸いだと飲み残しによるつまりが生じやすい。

きちんとおっぱいを飲めているとき、「あれ?これっておっぱい飲んでいるのかな」とわからないくらい乳首にはなんの負担もかからない。

「吸われていたい」や「最近赤ちゃんが乳首を噛むのよね(歯が生えていない段階で)」というのは飲み方が悪いから。このようなことを続けていると乳腺炎を引き起こしてしまう。

 

乳首は吸わせているうちに赤ちゃんのお口にしっかりとあってくる。

赤ちゃんが吸いやすいようにびよーん、と伸びてくるのだ。

しかし産んですぐにはそんなにうまくはいかない。

・赤ちゃんの吸う力が弱い

・陥没乳首である

・初期で乳腺炎になってしまい乳首付近にシコリができてしまった

このような場合には乳首をうまく吸えない。ゆえにいつまで待っても乳首の形は変わらない。

しかし吸えなくても日々母乳は作られるのだ。溜まった母乳により恐怖の乳腺炎になってしまう。

 

そんな時におすすめなのが自分の乳首に哺乳瓶の乳首をつけて飲ませる方法。

専用の乳首サポーターもあるが、それよりもピジョンの母乳実感の乳首がいい。

母乳実感 哺乳びん | 商品情報 | ピジョン株式会社

一度吸わせれば乳首にしっかりと哺乳瓶乳首が吸い付くため、ずっと押さえておく必要もない。これを使って飲んでいるうちに乳首の形が徐々に変わってくることも期待できる。

 

赤ちゃんが大きくなってくれば吸う力が強くなり、あまり意識せずとも上手に飲み残しなく飲んでくれるようになる。

そこまで成長してくれるまでは、少しだけ頑張る必要がある。

 

【マッサージ】

自分に合う母乳マッサージを見つけておくことは大切!!

そしてできたら妊娠37週に乳腺を開いておくことをおすすめする。

 

下手に自分でマッサージをすると乳腺を傷つけることがあるので注意が必要だが、自宅で簡単にできるマッサージもある。

わたしが助産院で教えてもらい、お風呂でやっているマッサージは以下。

 

①上半身を下に向けおっぱいが下にぶらん、と垂れるようにする。

パーにした手の親指と人差し指で乳房を下から挟む(右の乳房をマッサージする際には左手で、というように手とは逆側の乳房をマッサージ)

そしてブルブル振る。

これは授乳毎に実施。少し胸がつまったかな…痛いなという時にもこれをやると不思議なくらい楽になる!

 

②乳首の先端をタオルで掴み、根元を指でぐりぐりとマッサージ

これはお風呂で実施。乳首に母乳が詰まることを予防することができる。

(乳首が詰まると、授乳で吸われる度に太いまち針で刺されるような激痛が乳首に走る…!!)

 

③お風呂でのマッサージ

湯船でリラックスしている時に張っている部分をマッサージし、母乳を外に出してあげる。湯船のなかだと力をいれなくても面白いくらいに母乳が出ていく。

しかしこれは乳腺を傷つける可能性もあるため、自分自身の乳腺のつくりや力の加減などがわかっていないと危険。

 

乳腺炎になりそうになったら】

おっぱいにシコリができる、赤く変色してくる

これらは乳腺炎の初期症状。

こうなったときわたしがとっていた方法は以下。

・シコリになっている箇所を押し出すように搾乳器で搾乳

自動搾乳器が好ましい。わたしが使っていたのはピジョンの搾乳器。

搾乳をしながらシコリになっている箇所や赤くなっている箇所から乳首に向けて母乳を押し出すイメージでマッサージを行う。

ただし母乳は出した分だけ作るので、搾乳のしすぎは注意。イメージ的には5分以内で行う。

←乳腺が開いていないうちに自動搾乳機を使用すると、逆に乳腺炎悪化の原因になることも。授乳初期の場合は手絞りがよい。人差し指中指で乳首を押さえ、親指を赤ちゃんの下唇に見たててしごく。痛い乳腺の場所に親指をあてる(2018年11月追記)

・冷やす

痛い箇所をガーゼで包んだアイスノンで冷やす。オムツを濡らして凍らせたものでも可。冷やし過ぎはよくないので注意が必要。

冷やすことにより母乳の生成が遅くなるらしい…。炎症もよくなる。

←冷やす際はじゃがいもシップがよい。炎症を抑える。ググると作り方は出てくるが、結構な手間なので、おススメはサトイモシップ。さといも粉を水で耳たぶくらいの固さまで溶き、それをガーゼにのせていたい場所を冷やす。アイスノンなどは冷やしすぎになってしまうことが多いので、やめたほうがいい。まだそんなに熱が高いのでなければ、キャベツの葉をあてるキャベツシップもあり(2018年11月追記)

・水分をたっぷりとる

できるだけ温かいものをたくさんガブガブ飲む。

・お風呂でマッサージ。詰まっている乳腺を探し、そこからでるようにマッサージを行う。

乳首に注目をしているとどの乳腺がどこの乳首の穴からでてくるかわかるようになってくる。いつもは出る箇所から出ないのであればそこが詰まっているということ。そこのつまりが取れるようにマッサージを行う。

痛い箇所から乳首に向かって伸びている乳腺が詰まっている可能性があるので、乳首を中心として人差し指と親指でその乳腺を優しくつまんであげ、母乳を出すようにしていた。

←温めすぎるのはよくないので、ほどほどに。

・よく休む

 

これらを家で実践。+母乳マッサージを受ければ万全!

 

わたしは32年間使っていないかった乳腺を持て余し、恐れおののき、四苦八苦してどうにかこうにか少しずつ付き合えるようになってきた。

出産することで、いままでまったく使っていなかった機能を使い出す。

最初はうまくいかなくて当然。しかしうまくいくまでの道すがら「乳腺炎」になってしまう人が多いのだ。

出産後の女性が恐れる乳腺炎。しかしこれは適切な対策を取っていれば防げる。

 

わたしの経験が誰かの役に少しでも立ちますように!