【改】33歳 酒好き女の妊娠出産・育児記

「酒好き女の妊娠記」改、「妊娠出産・育児記」として書いていきます。

女同士のマウンティングに毒されている

女子のマウンティングについて最近しみじみと考える。

 

もともとわたしは幼少期から「女子グループ」というものが苦手だった。

腹をさぐりあって、皆で同じ意見を持って、悪口を言って仲間意識を強めて。

もちろんそんな人ばかりではないけれども、大人数の女子が集まるとどうしても派閥や、やっかみが生まれていた。

そしてそれがとてつもなく面倒くさかった。

社会人になって、ガツガツと働き始めるとその面倒くささはぴたりとなくなった。

男が多い職場にいたからかもしれないし、仕事が激務だったからそんなこと考える余裕がなかったからかもしれない。なんにせよ「女って面倒くさいな」と思うことはなくなった。付き合う女性も割とサバサバ系、おっさん系女子が多く、仕事終わりに生ビール片手に居酒屋でギャーギャー騒ぐ快適な友人付き合いだった。

『大人になると、面倒くさい女子付き合いはなくなるんだな』

なんて漠然と思っていたのだけれど、子供を産んで主婦として母として過ごしていると、また女子の面倒くさい部分をモヤモヤと感じることが増えてきたような気がする。

 

大人になった今感じる女子の面倒くささ第一位はマウンティングだ。

ひょっとしたらこれは若かりし頃にもあったのかもしれないけれど、いろいろなものを手にし始めているこの年代だからこそ、それが余計に顕著になっているのかもしれない。

わたしはあの人よりも幸せだ

わたしはあの人よりも優れている

わたしのほうがあの人よりも上にいる

「上」の定義は曖昧だけれども、誰かを「下」にみて安心したい

そんなぼやっとした空気がママ友間に漂うことがある。

そしてかくいう自分もマウンティングをしようとしていたことに今日気がついた。

最近派手な格好をしたがっていたわたし。

物欲がすごくて、新しいもの、おしゃれなもの、最新のものを手に入れようと躍起になっていた。そしてその心理の奥底には「舐められたくない」という思いが。

誰に負けたくないのか、誰に舐められたくないのかは自分でも明確にはわからないけれど、新しく会った人に「下」に見られたくないという思いが強かった気がする。

「なんでそんなに新しいものが欲しいの?なんで急に派手な格好をしたいの?」

気のおけない長年の友人に率直に聞かれてやっと気づいた。

気持ち悪い変な呪縛がぐるぐると自分の周りに絡みついている気がする。

 

仕事をしなくなって、自分の肩書きも評価される場所もなくなった。

あるのはゆるりとした、肩書きのいらないコミュニティー。

誰かの妻であり、誰かの親であるということがすべてで、自分の特技や能力を明確に披露する場はない。

仕事で評価を受けることはある意味楽ちんだ。

営業ならば数字を上げればいいし、事務ならばミスをしないで効率的に仕事を片付ければいい。仕事が苦手なのであれば人間性でカバーしていくという手もある。

しかしそこから離れた人間付き合いのなかでは、財力や容姿、声のでかさ(意見をゴリ押しするわがまま力)でマウンティングしてこようとする人が多く存在する。

そこには仕事と違って明確な評価基準は存在しない。ありとあらゆるものを使っていい異種格闘技戦

概してそういう人たちは「自分の主人」や「自分の友人」をひけらかす。こんなすごいパートナーがいる自分もすごい的な感じだ。

会話でマウンティングされると非常に疲れる。

ローキックやボディーブローをずっと食らわされている感じ。じわじわと毒がまわって息ができなくなる。だからマウンティングされないよう、上に乗られないように自分も武装して先手をとってマウンティングをしようとしてしまうのだ。

このようなマウンティングが女子会や、主婦同士のお茶会、旦那に呼ばれていく家族ぐるみでのお付き合いの場で静かに繰り広げられている。

 

どうりで最近疲れると思ったんだよね。

自分を飾り立てるための物欲がすごいと思ったんだよね。

 

わたしはマウンティングしたくて仕方なかったんだ。マウンティングされないために。

健康で、家族がいて。お腹いっぱいご飯が食べられて。あたたかい布団で眠れて。

それだけで幸せなのに。

物事はもっとシンプルなのだ。

自分が毒されてることに気がついたから、今日は大きな一歩。

 

誰かに「下」に見られることはやっぱり許せないし、対抗したくなる(本人にその意識があるにせよ無意識にせよ)。

それに対して自分の気持ちの持って行き方はまだよくわからないし、悩みどころだけれど息苦しさの原因がわかって本当によかった。

 

それにしてもやはり仕事をしていたほうが楽だな、と再認識。

仕事におけるマウンティングはライバル視になるし、その負けん気は成果につながる有益なものだもの。

勝手に評論 「女の自分語りの落とし穴」

突然だけどバチェラージャパンにハマっている。

バチェラー評論家になりたいくらいだ。

 

参加者女性たちは自己演出の天才だ。

ライバルだろうが逆境だろうがすべてを踏み台にして、ターゲットの前だけで輝く。

そして語りかけ方、声の出し方、触れ方など所作が美しい。

「計算高い」

ということは本当に頭がいいことなのだな、と彼女たちを見ていると惚れ惚れするのだ。

この番組を見ていると、わたしがいかに恋愛ベタだったかを痛感する。

わたしが恋愛市場で惨敗していたのは、自分がデートで泥酔ばかりしていたのばかりが原因ではなかった(もちろんそれが大きな要因ではあったと思うけれども)。

 

今配信されている最新話で、最有力候補とされていた女性がバラをもらえなかった。

彼女は「本当の自分を知ってもらいたかった」と自分のネガティブな側面を言葉にしてバチェラーに伝えたのだ。

 

「明るくて、元気で、慎ましやかな女性が好きだと思った。だからわたしはそうあろうと取り繕っていたけれど、本当の自分は違う」

 

女という生き物は「本当の自分」を語りたがる。

あなただけに伝える本当の自分。もっとわたしのことを知って。あなただから伝えるの。

しかし概してその「本当の自分」はネガティブな自分だったりする。実際にはそんな特別伝えるべき欠点でもないのにも関わらず、女は口に出したがる。

最有力候補の女性は、自分では上記のように語っていたが、実際には彼女の素はバチェラーの好みに近かったような気がする。明るくて、気遣いができるその姿は作り物ではなかったはずだ。

 

男性は単純だ。耳から入った言葉をその意味の通りに受け止める。

だから女性の口から「本当の自分像」が語られれば、それが彼女のイメージに置き換わる。そして自分の見ていた姿とそれが異なれば、がっかりしてしまうのだ。

 

相手の気持ちを確かめようと「もう別れたい、わたしたち無理だよね」って女が言って、男が間に受けて疲れて別れちゃうのと同じ原理!

 

女が自分語りをしていいことなんてひとつもない。

どうしたって言葉は紡げば紡ぐほど、そこに恋愛感情があればねじれちゃうものだから。

本当の自分、なんて女は瞬間瞬間で変わるものだし、それは言葉にして知ってもらうものではない。勝手に相手に感じさせて、イメージさせるのが一番なのだ。

 

っとまぁ偉そうに書いているが、わたしは「本当の自分」を語るのが大好きだったし、恋愛テクとして使っていたんだけどね。

今更それが逆効果だったのだと知りました。

 

バチェラー、本当勉強になるな。もう使う場所ないけれども!

 

産後8ヶ月 慣れてきた育児と子供への依存回避

ミミはいい子だ。

よく笑ってくれる。機嫌も割といい。

育児も想像よりもストレスに感じない。

 

だからだろうか。何かをしなければ、今後の自分の人生どうすんだ、的な強迫観念に襲われるのは。

仕事は復帰出来る予定だ。でも。本当にこのまま進んで行ってしまっていいのだろうか、という不安がチラチラと頭をよぎる。

自分がどう生きたいのか。

ここを今本気で考えなさいと、自分の中の自分がアラートをだす。

 

このままだと子供に依存した人生になってしまいそうで。

子供のやりたいことが自分のやりたいことになってしまいそうで。

子供に自分の夢や期待を預けてしまいそうで。

 

ミミは大事だ。

彼のために自分の時間をいくらでもかけていいと思っている。

でも過度の期待や思いは彼にかけたくはない。

彼も独立した一人の人間だ。わたしがすべきは彼の人生のサポートをすること。そっと見守ること。

だからわたしもちゃんとわたしの足で自分の人生を歩まなければいけないのだ。

独身時代。30歳を過ぎたあたりから結婚、出産はなんとなくゴールのような気持ちになっていたように思う。

「とりあえず結婚しなきゃ」

「とりあえず出産しなきゃ」

だってリミットがあることだから。

自分の「夢」にやりたいことに目をつむって。だってわたしはもう大人だから。いまさら夢を追いかけるにはもう年をとりすぎているから。

才能がある人はとっくに花開いているから。本当にやりたいのであれば、とっくにその道に入っているから。

いろいろなことを言い訳にして、一般的に「まっとう」と言われる道を歩く。

とりあえずのゴールを目指して歩く。

でもそこを経過してしまった今、どこに向かって歩いていいのかわからなくなっているのだと思う。

 

ミミが寝返りでどこまでも行けるようになって

旦那はTOEICで自己ベストをだして

彼らは自分の道の先に向かって進んでいる。

わたしは?これからどこに進む?

 

昔のわたしだったら、とりあえずお酒を飲んでいただろう。

でもいまは逃げ場がない。いつだって意識はクリアだ。

 

将来ミミに「いつも楽しそうだね」と言われるよう、わたしはちゃんとわたしの道を歩かなきゃだな。

生後8ヶ月 未だ終わらない戦いとシャボン玉おっぱい

ものすごい久しぶりの投稿。

ミミはすくすく育ちもう8ヶ月!よく笑い、常にテンション高めボーイ。

朝わたしより少しだけ早めに起きているミミ。

起きたことがもう楽しくて、両手を小刻みにバンバンと動かす。その気配で目を開けると、満面の笑みでこっちを見ているミミと目が会う・・・

もうね。まじでかわいい。かわいすぎる。朝から悶える。

混じりけのない、純度100%の笑顔の破壊力といったらね。

毎日幸せです。

 

しかしおっぱいは未だ波に乗り切れている感がなくて。

乳腺炎程ひどくはないにせよ、よく詰まる。ちょっとでもおっぱいが詰まるとなんにもできなくなるよね。芯の方からからズキンズキンと低く唸るような痛み。

身体中に流れている血液に乗って「毒」が駆け巡っていくような気がする。

胸の痛みと一緒に頭と肩は重くなり、腰が急に痛くなる。

過去一回切開しているため、トラウマになっているのか精神的にも落ち着かなくなる。

 

いまは週に1回程度母乳マッサージに通っている。桶谷式。

最初桶谷は食事制限が厳しいから。と嫌煙していたけれど、わたしがいっているところは食事に関しては何もいわれない。毎回指摘されるのは外的ダメージ。

ぶつけたり、ねじったりしてそこが炎症を起こしているらしい。

たしかにおむつ替えでミミに蹴られたり、ちょっと油断して横向きで寝てしまうと押されたところがガッチガチに硬くなってしまう。

そして熱を持ち、ズキズキと痛むのだ。

ほんの少しのショックでも詰まってしまうわたしのおっぱいは「シャボン玉おっぱい」。シャボン玉くらい脆い。

本当「鋼のおっぱいガード」なるものがあればいいのに。。。

【保存版】乳腺炎にならないために。そしてなってしまった時の闘い方

乳腺炎、母乳で苦しんだ2ヶ月間。

産院、母乳育児専門の助産院、ネット、そして友人家族といった「母親」である先輩たち。様々な人に助言を求めた。

ここでは「わたしが欲しかった情報」をまとめておく。

乳腺炎対策は「○○派」などといった流派によっても諸説あるし、その人の体質による部分もある。なのであくまでも事例として見てもらえればと思う。

 

【食べ物】

乳腺炎というとまず助言されるのがこの部分だと思う。

脂質や糖分が多い食べ物を食べるとおっぱいは詰まる。食べ物制限で厳しいのは桶谷式で、これに従おうとするとかなりの制限がでてくる。

肉なら鶏肉(むね肉)、魚なら白身。根菜を中心とした野菜をメインにし、脂分は徹底的に避けていく。

わたしも最初食べ物制限を行ったが、どんどん体力が失われて行くような気がしてしまった。母乳を出すということは相当なカロリーを使うこと。産後身体が一生懸命回復しようとしているときにそれはわたしのとってはストレスでしかなかった。

 

食べ物に関していえば重要なことは「よく噛んで食べること」そして「脂質や糖分が多い食べ物は日中に食べること」である。

これさえ守っていれば、過度な食事制限はする必要はないと思う。

まぁトンカツやケーキ食べ放題といった明らかに「血液どろっとしそうなもの系」は避けたほうがいいとは思うが…

どうしてもトンカツを食べたいのであれば、日中に、そしてカラシをたっぷりつけて食べることと、とのアドバイスをうけた。母乳は血液。代謝が高ければ詰まりにくくなる。

わたしは少しだけ食べ物に気をつけ、あとは友人から教えてもらった母乳を詰まりにくくするお茶を飲んでいた。

母乳つまり・しこりハーブティー|AMOMAミルクスルーブレンド

多くの水分をとることは乳腺炎予防によって重要だ。また身体を冷やすことも良くないのでできたら温かいお茶を。

わたしはこのお茶を毎日1.5から2リットルくらい飲むようにしている。

効果がどの程度あるのかはわからないが、これを飲み始めてからはまだ一度も詰まっていないのは確か。お守り代わりに断乳するまでは飲み続けようと思っている。

 

とある助産師さんによると、「根菜や野菜を食べると母乳は甘く、肉や甘いものを食べると母乳は苦くなる」という。

たしかに乳腺炎の時の母乳は味が違く、しょっぱかった。そして家族皆がわたしのいる部屋が「青臭いようなにおいがする」と言っていた。

食べたものや健康状態が母乳にはモロにでるのである。

 

【飲ませ方】

乳腺炎予防として「様々な角度から飲ませましょう」という情報をよく目にする。

飲み残しがあるとそれが乳腺炎の原因になる。なのでこれは正しいと思うのだが、わたしの場合角度を変えることで赤ちゃんの飲みが悪くなり、変に詰まるということが起こっていた。

赤ちゃんが飲みやすいベストな角度からたっぷり飲ませ、残りの部分は後でマッサージで出してしまおうというくらいの軽い気持ちでいたほうが楽だと思う。

 

角度より重要なのは「乳輪までしっかり赤ちゃんの口に含ませる」ということ。

大きなお口で赤ちゃんにしっかりと飲ませるのだ。浅吸いだと飲み残しによるつまりが生じやすい。

きちんとおっぱいを飲めているとき、「あれ?これっておっぱい飲んでいるのかな」とわからないくらい乳首にはなんの負担もかからない。

「吸われていたい」や「最近赤ちゃんが乳首を噛むのよね(歯が生えていない段階で)」というのは飲み方が悪いから。このようなことを続けていると乳腺炎を引き起こしてしまう。

 

乳首は吸わせているうちに赤ちゃんのお口にしっかりとあってくる。

赤ちゃんが吸いやすいようにびよーん、と伸びてくるのだ。

しかし産んですぐにはそんなにうまくはいかない。

・赤ちゃんの吸う力が弱い

・陥没乳首である

・初期で乳腺炎になってしまい乳首付近にシコリができてしまった

このような場合には乳首をうまく吸えない。ゆえにいつまで待っても乳首の形は変わらない。

しかし吸えなくても日々母乳は作られるのだ。溜まった母乳により恐怖の乳腺炎になってしまう。

 

そんな時におすすめなのが自分の乳首に哺乳瓶の乳首をつけて飲ませる方法。

専用の乳首サポーターもあるが、それよりもピジョンの母乳実感の乳首がいい。

母乳実感 哺乳びん | 商品情報 | ピジョン株式会社

一度吸わせれば乳首にしっかりと哺乳瓶乳首が吸い付くため、ずっと押さえておく必要もない。これを使って飲んでいるうちに乳首の形が徐々に変わってくることも期待できる。

 

赤ちゃんが大きくなってくれば吸う力が強くなり、あまり意識せずとも上手に飲み残しなく飲んでくれるようになる。

そこまで成長してくれるまでは、少しだけ頑張る必要がある。

 

【マッサージ】

自分に合う母乳マッサージを見つけておくことは大切!!

そしてできたら妊娠37週に乳腺を開いておくことをおすすめする。

 

下手に自分でマッサージをすると乳腺を傷つけることがあるので注意が必要だが、自宅で簡単にできるマッサージもある。

わたしが助産院で教えてもらい、お風呂でやっているマッサージは以下。

 

①上半身を下に向けおっぱいが下にぶらん、と垂れるようにする。

パーにした手の親指と人差し指で乳房を下から挟む(右の乳房をマッサージする際には左手で、というように手とは逆側の乳房をマッサージ)

そしてブルブル振る。

これは授乳毎に実施。少し胸がつまったかな…痛いなという時にもこれをやると不思議なくらい楽になる!

 

②乳首の先端をタオルで掴み、根元を指でぐりぐりとマッサージ

これはお風呂で実施。乳首に母乳が詰まることを予防することができる。

(乳首が詰まると、授乳で吸われる度に太いまち針で刺されるような激痛が乳首に走る…!!)

 

③お風呂でのマッサージ

湯船でリラックスしている時に張っている部分をマッサージし、母乳を外に出してあげる。湯船のなかだと力をいれなくても面白いくらいに母乳が出ていく。

しかしこれは乳腺を傷つける可能性もあるため、自分自身の乳腺のつくりや力の加減などがわかっていないと危険。

 

乳腺炎になりそうになったら】

おっぱいにシコリができる、赤く変色してくる

これらは乳腺炎の初期症状。

こうなったときわたしがとっていた方法は以下。

・シコリになっている箇所を押し出すように搾乳器で搾乳

自動搾乳器が好ましい。わたしが使っていたのはピジョンの搾乳器。

搾乳をしながらシコリになっている箇所や赤くなっている箇所から乳首に向けて母乳を押し出すイメージでマッサージを行う。

ただし母乳は出した分だけ作るので、搾乳のしすぎは注意。イメージ的には5分以内で行う。

←乳腺が開いていないうちに自動搾乳機を使用すると、逆に乳腺炎悪化の原因になることも。授乳初期の場合は手絞りがよい。人差し指中指で乳首を押さえ、親指を赤ちゃんの下唇に見たててしごく。痛い乳腺の場所に親指をあてる(2018年11月追記)

・冷やす

痛い箇所をガーゼで包んだアイスノンで冷やす。オムツを濡らして凍らせたものでも可。冷やし過ぎはよくないので注意が必要。

冷やすことにより母乳の生成が遅くなるらしい…。炎症もよくなる。

←冷やす際はじゃがいもシップがよい。炎症を抑える。ググると作り方は出てくるが、結構な手間なので、おススメはサトイモシップ。さといも粉を水で耳たぶくらいの固さまで溶き、それをガーゼにのせていたい場所を冷やす。アイスノンなどは冷やしすぎになってしまうことが多いので、やめたほうがいい。まだそんなに熱が高いのでなければ、キャベツの葉をあてるキャベツシップもあり(2018年11月追記)

・水分をたっぷりとる

できるだけ温かいものをたくさんガブガブ飲む。

・お風呂でマッサージ。詰まっている乳腺を探し、そこからでるようにマッサージを行う。

乳首に注目をしているとどの乳腺がどこの乳首の穴からでてくるかわかるようになってくる。いつもは出る箇所から出ないのであればそこが詰まっているということ。そこのつまりが取れるようにマッサージを行う。

痛い箇所から乳首に向かって伸びている乳腺が詰まっている可能性があるので、乳首を中心として人差し指と親指でその乳腺を優しくつまんであげ、母乳を出すようにしていた。

←温めすぎるのはよくないので、ほどほどに。

・よく休む

 

これらを家で実践。+母乳マッサージを受ければ万全!

 

わたしは32年間使っていないかった乳腺を持て余し、恐れおののき、四苦八苦してどうにかこうにか少しずつ付き合えるようになってきた。

出産することで、いままでまったく使っていなかった機能を使い出す。

最初はうまくいかなくて当然。しかしうまくいくまでの道すがら「乳腺炎」になってしまう人が多いのだ。

出産後の女性が恐れる乳腺炎。しかしこれは適切な対策を取っていれば防げる。

 

わたしの経験が誰かの役に少しでも立ちますように!

育児とは口頭伝承である

出産、育児とは口頭伝承の部分が非常に多いと思う。

そして「こんなの知っていて当たり前でしょう」要素が大きいのにも驚く。

 

オムツを変えてくださいね⇒オムツってどうやって変えるのよ?!

おくるみで包んであげて ⇒おくるみの包み方がわからないのですが!!

抱っこしてげっぷを出してあげてください⇒まず抱っこのやり方を教えてください!

 

身の回りに小さな子供がいれば「知っていて当たり前」のことも、まったく接点がなかった人にとっては未知でしかない。

わたしは小さな赤ちゃんが苦手だった。

むにゃむにゃふにゃふにゃしているし、落っことして怪我でもさせたら大ごとだ。

いままで友人の出産祝いに行ったことは何度かあったが、赤ちゃんを抱っこしたことは一度もなかった。

なので他の人にとっては「当たり前」であることも、よくわからず不安でしかなかった。

そんなときは仕事に置き換えて考えてしまう。

普通初めてのことをするときにはマニュアルがあるよな

リスクがあるものについては先に説明を受けておきたい

今後どのように進んでいくのか、明確なマイルストーンのようなものが欲しい

 

なんにせよ育児はざっくりしすぎなのである。

そして皆自分なりの成功体験があり、してくるアドバイスは千差万別。

ネットを検索すればたくさんの情報が溢れかえっているのだが、それらの情報は細切れのものが多く、自分でたくさんの情報を集めつなぎ合わせなければいけないような印象があった。

 

だからここで乳腺炎、母乳についての情報をまとめておこうと思う。

あくまでも我流だけれども。苦しんだ期間、自分自身が欲しかった情報を今後の誰かのために。

閲覧注意【母乳ウォーズ 乳腺炎との戦い】 体験談編 その⑤ その後のはなし

切開をしたからといってすぐによくなるわけではなかった。

回復徐々に徐々に。

しかし同時に新たな問題も勃発し、「母乳で赤ちゃんといちゃいちゃタイム」はなかなか訪れなかった。

常に汗だくでミミと格闘する授乳時間。

そして常に「色は変色していないか」「しこりはないか」「痛みがある場所はないか」とおっぱいのことばかり考えていた。

少し頭痛がすれば「乳腺炎なんじゃないか」

少し高カロリーなものを食べれば「乳腺炎になるんじゃないか」

おっぱいに振り回される日々がつづく。

 

切開をした3日後には授乳許可が出た。

しかし乳輪のすぐそばに傷口があり、なおかつその周辺が大きなしこりになってしまっているため、授乳は難しかった。

かといって授乳をしなければまた乳腺炎になってしまう。

わたしは左胸のみで授乳をしながら右胸は搾乳器で随時搾乳を行うことにした。

そのころには左胸の乳腺が発達し、左胸の授乳だけでお腹いっぱいにすることができるようになっていた。

自動搾乳器を右手で押さえつつ、左手で赤くなっている箇所やしこりがある部分を押し出すようにもんでいく。

ぽちゃ ぽちゃ ぽちゃ…ばちゃばちゃ

そのマッサージがうまくいくと勢いよく母乳がでるのであろう。哺乳瓶に落ちる母乳の音が変わる。

ほんのちょっと詰まっている部分を出すだけで身体の倦怠感や張りがとれるのだ。

たった数ミリの母乳に自分が支配されているような気がした。

普段血液がなにもせずともスムーズに全身を流れていることが奇跡に感じる。

 

搾乳を続けていると、切開した部分からも母乳がでるようになった。

最初その光景を見たときには戦慄したが、少しすると慣れた。むしろ大きな穴があいている分、そこから母乳が出ることで右胸全体がつまりにくくなるようだった。

 

しばらくは切開のおかげで乳腺炎にはならずに済んだのだが、切開の傷口がふさがると再び右胸がズーンと重く感じるようになってきた。

相変わらず大きなしこりが残ってしまったためにミミは右胸を飲もうとしない。

小沼さんには週に一回行き、マッサージを受けていたものの行って数日もすると右胸の調子が悪くなってくる。

どうにか飲ませようと小沼さんで受けたアドバイスをいろいろ実践していた。

 

・哺乳瓶の乳首(ピジョンの母乳実感の乳首が望ましい)をつけて授乳

⇒確かに吸ってくれる。しかしミミが浅吸いの癖があるらしく、喉の奥に入るとかんでしまうため哺乳瓶乳首の中が真空状態になり、わたしの乳首がもげそうに痛くなるため断念。果汁用の乳首で試すもののこれまた失敗

 

・しこりを避ける飲み方

⇒縦のみやフットボール抱きをして飲ませるものの、シコリが乳輪に近いためどうしても口にあたってしまう。口に違和感を覚えるため吸おうとしない

 

一生懸命飲ませようとするのだがうまくいかない日々がつづく。そんな中、ミミは右胸を飲みたくがないゆえに「たぬき寝入り」を習得した。

「ふにゃぁ ふにゃあ(おなかすいたよー)」

「はーい、おっぱい飲みますよ(右胸ぺろん)」

飲めないとわかると

「すやぁ…(薄目をあけてこっちの様子を伺っている)」

「(たぬきか…)あれ、おっぱいいらないのかな。じゃあ寝ようね」

下におくと「うぎゃー!!」そして根負けして左胸を吸わせるとゴクゴク…

これはこれで可愛かったが、いつになったら右胸が飲めるようになるのか不安な日々が続いていた。里帰りから東京に戻る日は着々と近づいている。

週に一度小沼さんに通わかなればいつ乳腺炎になってもおかしくない右胸爆弾を抱え、わたしは焦っていた。

 

そして迎えた8月。お盆シーズン。

小沼さんがお休みに入った時、右胸に違和感を覚えた。ズーンと重苦しく頭も痛い。身体の関節も少しずつギシギシときしんでいる。

やばい…

確実に黒い影が忍び寄ってきているのを感じる。

いつにもまして右胸授乳をがんばったが、ミミは変わらずきっぱり拒絶。

仕方なく夏休みで実家に来ていたけーちゃんに吸ってもらった。

しかし母乳はほぼ出ず、吸いすぎてけーちゃんが口のなかを負傷するという形で終わってしまった。赤ちゃんの口の中は母乳を吸うような作りになっているのだ。大人では到底かないっこない。

 

どうしようもなく、胸をアイスノンでギンギンに冷やしその日は眠った。

 

それは朝方の授乳だった。午前4時くらいだっただろうか。

ミミに左胸をあげ、げっぷをさせている時ふと右半身に違和感を感じた。

(…冷たい…)

右側の母乳が漏れたのだろう。そう思って目をやると右半身にべったりとついた血が目に飛び込んできた。

「!!!!????」

声が出ず隣に寝ていたけーちゃんを叩き起こす。

「ちょ…たいへん!!!」

何事かと飛び起きたけーちゃんと一緒に電気をつけ恐る恐るパジャマを確認すると、そこにはそこには大量の血膿がついていた。

「ひっ…」

二人で息を飲む。

切開し、傷が塞がっていた場所が爆発し、そこから母乳と膿がでていたのだ。

母乳パットには黄緑色のぶよぶよしたような膿がつっくいていた。

「こんなのが詰まってたんだ…」

どう考えても乳首からは出ようがない大きな膿がそこにはあった。

 

しばらく呆然とした後、意を決して膿をすべて出してしまうことにした。

小沼さんも乳腺外科もお盆で休みだ。いまは考えられるわたしにできる最善を尽くすしかない。

そして切開した口が空いているいまならシコリを出すことができるかもしれない。

大きく深呼吸をして傷口に向かっておっぱいを絞る。

すると青虫のような動きで膿が混じった母乳がぶにゅにゅにゅっと出てきたではないか。

ぞわっと悪寒が走り、目の前がチカチカする。

しかしそれと同時に悪いものを外に出しているという達成感があった。

 

ぶにゅにゅにゅ

ぶにゅにゅにゅ

 

膿はどんどんとでてくる。最初は濃度が濃かったもののしばらく絞り続けると最終的にはそれはサラサラとした母乳に変わった。

 

「…勝った…」

 

気が付くと窓からは朝日が差し込んでいた。

全身にガチガチに力を入れていたのだろう。肩をはじめとして全身がひどく痛い。

ティッシュにべったりとついた大量の膿を改めて見つめる。

「そりゃあこんなものがおっぱいの中に入っていたら体調も悪くなるわなぁ」

右胸は嘘のように軽くなり、シコリも小さくなったように感じた。

 

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この後徐々に右胸は回復し、これ以降重苦しいつまりは感じられなった。しかし右胸からミミが飲めるようになったのはここからさらに2週間後くらい。

(小沼さんで母乳方法を一緒に試行錯誤しながら考えてくれたおかげで無事飲めるようになった)

 

出産直後から母乳に振り回されっぱなしだった2ヶ月間。

母乳がこんなにしんどいものだとは思わなかった…

 

出産はごく一部の情報しか出回っていないということ、情報は取りに行かなければ得られないこと、しかしそもそもなんの情報が必要なのかということがわかっていないことを自分の経験を通じて改めて実感した。

 

次ではおっぱいとの戦いのなかで自分が得た知識や経験をまとめておこうと思う。

おっぱい…舐めたら痛い目にあいますわぁ。