勝手に評論 「女の自分語りの落とし穴」
突然だけどバチェラージャパンにハマっている。
バチェラー評論家になりたいくらいだ。
参加者女性たちは自己演出の天才だ。
ライバルだろうが逆境だろうがすべてを踏み台にして、ターゲットの前だけで輝く。
そして語りかけ方、声の出し方、触れ方など所作が美しい。
「計算高い」
ということは本当に頭がいいことなのだな、と彼女たちを見ていると惚れ惚れするのだ。
この番組を見ていると、わたしがいかに恋愛ベタだったかを痛感する。
わたしが恋愛市場で惨敗していたのは、自分がデートで泥酔ばかりしていたのばかりが原因ではなかった(もちろんそれが大きな要因ではあったと思うけれども)。
今配信されている最新話で、最有力候補とされていた女性がバラをもらえなかった。
彼女は「本当の自分を知ってもらいたかった」と自分のネガティブな側面を言葉にしてバチェラーに伝えたのだ。
「明るくて、元気で、慎ましやかな女性が好きだと思った。だからわたしはそうあろうと取り繕っていたけれど、本当の自分は違う」
女という生き物は「本当の自分」を語りたがる。
あなただけに伝える本当の自分。もっとわたしのことを知って。あなただから伝えるの。
しかし概してその「本当の自分」はネガティブな自分だったりする。実際にはそんな特別伝えるべき欠点でもないのにも関わらず、女は口に出したがる。
最有力候補の女性は、自分では上記のように語っていたが、実際には彼女の素はバチェラーの好みに近かったような気がする。明るくて、気遣いができるその姿は作り物ではなかったはずだ。
男性は単純だ。耳から入った言葉をその意味の通りに受け止める。
だから女性の口から「本当の自分像」が語られれば、それが彼女のイメージに置き換わる。そして自分の見ていた姿とそれが異なれば、がっかりしてしまうのだ。
相手の気持ちを確かめようと「もう別れたい、わたしたち無理だよね」って女が言って、男が間に受けて疲れて別れちゃうのと同じ原理!
女が自分語りをしていいことなんてひとつもない。
どうしたって言葉は紡げば紡ぐほど、そこに恋愛感情があればねじれちゃうものだから。
本当の自分、なんて女は瞬間瞬間で変わるものだし、それは言葉にして知ってもらうものではない。勝手に相手に感じさせて、イメージさせるのが一番なのだ。
っとまぁ偉そうに書いているが、わたしは「本当の自分」を語るのが大好きだったし、恋愛テクとして使っていたんだけどね。
今更それが逆効果だったのだと知りました。
バチェラー、本当勉強になるな。もう使う場所ないけれども!